こんばんは
YahooとLINEが経営統合することが正式に発表されましね。
各社長のネクタイの色もクロスしていて統合されることを表していますね。
(ネクタイってこうやって使うんだー)
今日は発表された内容について整理したいと思います。
統合後の組織図(読み飛ばして大丈夫です。)
経営統合後は下記の様な組織図になる様ですね。
はじめに一般株主からTOBでLINE の株を買い、スクイーズアウト手続をしてLINE の株主に対して本共同公開買付けにおける公開買付価格と同額の対価を交付したのち、ソフトバンクが保有する ZHD 株式の全部を LINE に対し て移管する取引を行い・・・とかなり煩雑で長いです。気になる方は下記のリンク先をご参照ください。
いずれにしろ、最後は下記の様な組織図が計画されています。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120191117428027.pdf
統合会社のビジョン・経営理念
新たな統合会社のビジョン・経営理念として、以下の様に挙げられています。
本経営統合を通して、お互いの経営資源を結集し、ZHDグループのスローガンである「ユーザーの生活を!するほど便利に」と、LINEグループの価値基準である「WOW」を掛け合わせ、ユーザーにAIやインターネット技術を通して、より豊かで便利な生活を創造・提供してまいります。
まずは日本において最高のユーザー体験を提供することで日本の社会や産業をアップデートし、そこ からアジア、さらには世界へと展開していくことで、「日本・アジアから世界をリードするAI テックカンパニー」になることを目指します。
おおよそ予想していた通りの内容が書かれていますね。
日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーという文言は繰り返し出てきますが、ぜひなっていただいたいですね!
次に、具体的にどういう統合の利点を活かしてビジネスを行っていくのか見ていきます。
統合する利点(予想されるシナジー)
1.マーケティング事業におけるシナジー
ヤフーとLINEが持つビッグデータをかけあわせることで、より効果的な広告商品を提供していけるという意図で、新たな広告領域としてO2O(Online to Offline)分野を開拓する。
※O2Oとはネットの情報からリアルな店舗へ顧客を誘導する販売導線を表す言葉です。
例えば最近スマートニュースで吉野家やマックの無料クーポンがもらえますが、それ(ネットでもらったクーポン)によって実際のお店に食べにいくこともO2Oに当たります。
2.集客におけるシナジー
8200万ユーザーを抱えるLINEアプリと、ZホールディングスのEコマースサービスを連携させることで、集客を図るというもの。Zホールディングスはヤフーショッピング、PayPayモール、ヤフオク!(オークション)、PayPayフリマ(フリマアプリ)、ZOZOTOWN(ファッションEC)、ヤフートラベル、一休.com(宿泊予約)といったECサービスを擁しています。
3.Fintech 事業におけるシナジー
LINEのLINE Payと、ソフトバンクグループで展開するPayPayが協力し、より効率的な事業拡大を目指すものです。決済アプリ自体を一体化させなくても、たとえば、「全国にあるPayPay加盟店のQRコードでLINE Pay決済もできるようにする」といった仕組みを整えれば、LINE Payにとってはユーザーを大幅に拡大することができるようになります。
4.新規事業/システム開発におけるシナジー
両者の開発リソースやノウハウの共有によって、サービス開発が加速できるとしています。両者はともにAI基盤を開発しており、共同開発に移行すればその開発ペースを高めることができます。
4番目は漠然としておりますが、それ以外のところをまとめますと、LINEは圧倒的に顧客持っているので(みんな使っているからね)それを用いることでYahooの持つサービス群に集客させて利益挙げますということですね。
統合のデメリットはあるのか
当然経営統合します!という発表資料にはデメリットは挙げられておりませんので、
ここからは主観として述べさせていただきます。
1.経営判断スピードが遅くなる(対等な経営統合なため)
今回の合意では"対等な"統合ということが強調されておりました。
実際に、Co-CEOとして各会社の社長がそのまま2人ともCEOに就くそうです。
ただ、実際はYahooの方がLINEよりも2倍近く大きい会社ですし、今後揉めないのか気になりますね。
2.PayPayのキャンペーンが減る!!?
我々消費者にとって最大のデメリット!?
これまではキャッシュレスが乱立する中で各社が生き残りをかけて大型キャンペーンを連発してきました。
PayPayとLINE Payをもつ会社が統合することでキャッシュレス競争が一部沈静化し、キャンペーン合戦が落ち着く可能性があります。。。
我々株主への影響は!?
Zホールディングスの発表資料には少数株主に対して不利益なことがあるのかどうかについて言及されております。
長文なので、かいつまんで説明しますと
1.シナジーについて十分議論しました。
2.今回の資本提携がZホールディングスの独立性を毀損するものではありません。
3.議論の参加者にソフトバンクやLINE、NAVERの利益を優先する疑いがある人はいませんでした。
4.外部の専門家の意見を聞いても合理性があります。
➡︎だからZHD の企業価値の向上に資するものと判断できるので、個人投資家にとっても有益である。
と記載されておりました。
鵜呑みにすることはできませんので、今後の発表、動向にも注視していきたいですね。
ただ、実際に日本・アジアから世界をリードするAI テックカンパニーになる様に今後の活躍に期待したいものですね!
PS
個人的にはソフトバンクやYモバイルがLINEという"日本国民全員"が使うアプリを持つことでドコモやauにどういった影響があるのか気になります。(今後調べてみます。)
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた!