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理系院卒が分析する化学系銘柄【カネカ(4118)編】

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こんばんは
今回は(一応理系院卒である)アダマンタンが化学系銘柄の分析をしてみたいと思います!



株式投資の名著「ピーター・リンチの株で勝つ」でも言及されておりますが、自分の得意とする分野の銘柄の購入を考えるべきですね。
一応私も研究開発でご飯を食べているので、今回は企業分析と合わせて今後期待したい事業内容・材料に関しても紹介したいと思います。
(隣の芝は青く見えるんですけどね...)

カネカとは

以下の大きく4つの事業ドメインおいて素材の開発・販売を行う大手化学メーカーです。
Material Solution Unit
Quality of Life Solution Unit
Health Care Solution Unit
Nutrition Solution Unit
具体的には塩ビ・ソーダから出発。合成繊維、樹脂、食用油脂類、医療機器・医薬、電子材料など様々な事業を行っています。
例えばコエンザイムQ10の原料を製造しており、資生堂薬品・小林製薬・DHCなど各社に供給しています。
間接的に我々もカネカの製造した素材の恩恵を受けていますね。

売り上げ・利益推移

6000億前後の売り上げ高を誇る大企業です。
目標も含まれているので何とも言えないですが、今後も安定成長が見込まれまています。
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期待したい材料・現在の世界情勢

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世界中で海洋ゴミが社会問題になり、現在素材開発は"良い機能"のみならず"環境に優しい"ことが求められています。
この環境保護の流れは国連が定める「持続可能な開発目標」にも明記されていることから今後も素材の最も重要な要素になっていくものと考えられます。
www.unic.or.jp

そんな背景の中注目されているのがカネカの生分解性ポリマーPHBHです。
PHBHの特徴は
① 100%植物由来
② 微生物を培養して生産
③ 微生物によって生分解

素晴らしい素材ですね。
特に③が使用後、排出後のプラスチックの環境汚染を防ぐために重要ですね。

実際に
セブンカフェ用のストロー導入に向けた共同開発
化粧品容器導入へ向けた資生堂との共同開発
PHBHを使用したレジ袋がケニア共和国で普及促進事業として展開

と国内外で今後活躍することが期待できる素材となっています。
(カネカの決算説明資料にもPHBHのページが設けられていることからも力を入れていることが伺えます。)
IR情報 | 株式会社カネカ

株価チャートと各指標

株価は3800円程度と少し手が出しにくいですが、ちょうど底をつけて上昇に転じた様に思います。
PERや配当利回りも良いですね。
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※ちなみに8月あたりで株価が急落したのは育休明けで即転勤というブラック企業の様なニュースがあったからですかね?汗
「育休復帰、即転勤」で炎上、カネカ元社員と妻を直撃:日経ビジネス電子版

まとめ

カネカは様々な事業分野をもつ大手化学メーカー
売上高は6000億を超える大企業であり、素材開発を通して社会に貢献している。
今後も環境適合材料PHBH等によって事業成長が見込めそう。
株価チャートは底をついて上昇を見せており、購入を検討しても良い。

隣の芝は青く見えますが、今後も自分の得意とするジャンルの銘柄について考察していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

ではまた!

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